想像してみてください。
あなたの目の前に現金1億円があります。
そのお金はあなたの自由に使うことができます。
もちろん、税金はかかりません。
こんな条件で大金を手に入れたら99%の人がその後の人生を大きく狂わすでしょう。
中には「私はそんなことない!」と思う人がいるかもしれません。
しかし、そう思っている人ほど危険なことなのです。
大金を掴むことも大切ですが、持ち続けることも大変なことなのです。
私はつい先日、数千万円の生命保険に加入しました。
そこで思ったのは「このお金が子供に渡った時に人生を狂わすキッカケにならないだろうか?」
ネガティブな考えかもしれませんが、私は数年前に大金を手に入れ、生き方を間違えた経験があります。
そこで学んだことは「お金の免疫がない人がいきなり大金を持つと人生を狂わせる」ということです。
以外にもこの事実を理解できる人はごく少数で大半の人が無計画なお金の使い方をして全てを失ってしまいます。
1.お金が人生を狂わせる最大の理由
人生を狂わせる事柄はたくさんあります。
その中でもお金は「人格」そのものを狂わせます。
なぜなら、お金に対しての免疫や教養が普通の人にはないからです。
「お金」は持っていないと心が不安定になったり、喧嘩の絶えない家庭環境になります。
しかし、これほど大切なことなのに学校では教えてはくれません。
だから、いい大人が大金を手にしても、その後の人生を不幸にしてしまうのです。
身の丈に合わない大金を持つと人は横柄になり、他人をモノのように扱います。
お金を持つことで必要以上に気持ちが大きくなり「無駄な消費」を始めます。
その結果、お金が尽きるころには人は離れて「一人ぼっち」になります。
お金に対しての免疫や教養がない人が大金を持つと不幸になるのは「人格」が変わってしまうからです。
2.お金の免疫をつけるたった一つの方法
お金の免疫をつけるためには「自分のチカラで稼ぐ」しかないと思います。
なぜなら、何もないところから1円を稼ぎだすにはとてもたくさんの労力が必要だからです。
その経験がないとお金の重要性と危険性を身をもって知ることができないからです。
このプロセスを経験していない人、たとえば、パートナーの稼ぎで裕福な生活をしている人や他人の資産で生きている人は危険です。
そういった生き方を批判しているのではなく、お金を生み出す仕組み作りの苦しみを経験しないと「お金を持ち続けることができない」ということです。
こういったタイプの人は一度上げた生活水準は下げられません。
そして傲慢になり、生き方を間違えていることにも気がつかないのです。
「お金は無限にある」と錯覚して、気がついたころには人生ボロボロになっていることもあります。
とはいえ、「私はお金をもらう代わりに相応のことをやっている」と考える人もいるでしょう。
それが間違いなのです。
「相応のこと」ではなく、お金を生み出す経験そのものを知らないと無理なのです。
ラクをして生きようとすれば、そのツケはどうにもならない悲惨な状況になってからまわってきます。
そうならないためには今のうちからお金の免疫をつけるために「自分のチカラで稼ぐ」ことを始めるべきだとおもいます。
3.大金を手にしたらやること
「私は大金とは縁がない」と思っている人もいるでしょう。
しかし、人生の中で一度は大金を手にする場面があります。
それは「相続」です。
人一人の財産を受け継ぐということは意外にも多くのお金が動きます。
私の知人もお父さんが亡くなったことで2000万円の現金を手に入れた人がいます。
その時、友人からお金のことについて相談されました。
年収300万円以下の友人がいきなり2000万円の大金を手に入れてしまったことに困惑していました。
亡くなったお父さんが保険金をかけていたのは、残された家族のためにという気持ちだったと思います。
しかし、今回はそれが友人の重荷になってしまったようです。
私は友人にあることを教えました。
それは「お金の教養を身につける」ことです。
教養がないとあっという間にお金はどこかに行ってしまいます。
そうならないためにお金の教養が絶対的に必要でちゃんとした先生から学ぶことが第一にやることだと伝えました。
そしてそれを学べる場所は日本には多くはありません。
だから以前私が受講した「ファイナンシャルアカデミー」という学校を紹介しました。
友人はその後、少額の不動産投資から始めて今ではサラリーマンの月給と同じくらいの不動産所得を得ています。
大金を手に入れたらまずはお金の勉強をして、それを活かすお金を使い始めることが大切です。
4.大金を持つと人が集まってくる
本当のお金持ちが「お金を持っている」と言わないのには理由があります。
それは不必要な人が集まってくるからです。
会ったこともない親戚と名乗る人や、返す当てもない借金相談など次から次へとキリがありません。
人には「情」があり、そのせいで金銭の貸し借りが発生することが往々にあります。
その結果、幸せになることはありません。
断ることも不幸のきっかけにもなりますが、お金を貸しても不幸の始まりにもなります。
だから、お金持ちはそうなるきっかけを作らないために「お金を持っている」と言わないのです。
しかし、いきなり大金を持った人はそれを知らずに大金を手に入れたことをポロリと話してしまいます。
そのあとは、雪崩のように人が押し寄せてきてあなたからお金を奪い取ろうとするでしょう。
言葉だけではなく、身なりにも気をつけたほうがいいです。
高級な腕時計や外車などの所有物も要注意です。
身なりで「私は金持ちです」と言わんばかりの人を見かけることがありますが、そこに目をつける人もいることも知っておいた方がいいでしょう。
5.お金で人生を狂わせないためには
大金を持つと自分と周囲の人の両方が変わります。
その変化を最小限にするための7つの注意点は
(1)大金を持っていることを誰にも言わない
(2)今まで通りの生活水準を維持する
(3)使うお金と維持するお金を分ける
(4)不用意にお金を貸さない
(5)お金を使うのは自己投資のみ
(6)お金を使うよりも持ち続けることを意識する
(7)手に入れたお金は「一時的なモノ」と考える
これらを意識していないと人生は不幸になると思います。
少なくとも私はこの注意点を守らずに一度人生のドン底を味わいました。
そうならないために参考にしてもらえたらと思います。