これまでの一般的なビジネス発信源である私たちと顧客(エンドユーザー)までの間に、卸、仲介、販売店、商社などの「中間」がありました。
しかし、これらの流通の仕組みにはリスクが伴います。
それは代金の未回収による黒字倒産や市場内での価格競争によっての利益率の低下などです。
大企業であれば、銀行融資などでリスク回避をすることはできますが、これが個人や小規模ビジネスだった場合はとても大きなリスクになります。
とはいえ一人のチカラでビジネスを大きくするのには限界があると思う人もいるでしょう。
もちろんその通りだと私も思います。
しかし、ビジネスの基軸になる部分はしっかりをビジネスオーナーであるあなたが主導権を握らなければいけません。
そのためには「ビジネスの依存度合いを最小限にする」ことが重要です。
では、どうしたら依存度合いを最小限にできるでしょうか?
今日はその方法をご紹介します。
1.商品は自分で作る
何か売り出したいものが欲しいと思った時にあなたは何から始めますか?
- OEMで自社商品化ができる企業を探す。
- 誰か安く作ってくれる知人を探す。
- コンサルティング会社を探す。
私はこれらの選択は間違っていると思います。
小規模でビジネスを始める時には「コスト」と「リスク」を考えなければいけません。
しかし、上記の3つには必ず「金銭コスト」が発生します。
しかも、依頼した企業が生産の軸になってしまうこともリスクと言えるでしょう。
たとえば、新しい発想の「健康茶」を商品化するとした場合、原料である作物は自分でも作れるモノを選択します。
これは労力を費やせばできることなので「金銭コスト」よりも「労力コスト」を使ったほうがリスクは回避できます。
私は自分でブレンド茶の原材料を作っていますが、試作品から完成までにほとんどお金を使っていません。
できることを全て自分でやりました。
畑を耕して、種を植えて、草むしりをして、収穫して、乾燥・消毒など一貫して自分の手でやりました。
この工程を自分でできることで初めて外注することができます。
農作物に限らず、自分の商品の販売ページも自分で制作しました。
ホームページの制作費用や管理コストを最小限にして利益率を高い水準で維持するためです。
このように自分の「時間」と「労力」をお金の代わりに費やすことで他者への依存度合いを下げることができます。
2.販売経路を他社に委ねない
商品を売り出す時に、販売委託先を探す人もいますが、私はこれもやりませんでした。
なぜなら、今は個人メディアを持つことができる時代です。
自分自身がメディア化することで集客にもつなげることができます。
つまり、誰かがいないと商品が売れないという状況を作らないということです。
自分は売り込みが下手だからという人もいるかもしれません。
しかし、ネット上で継続した情報発信を適切にすることで「販売経路」を他社に依存せずに作ることができます。
中には商品ができた途端に大手のECサイトと契約をして高い諸費用を払って出店する人がいますが、大抵は失敗します。
これらの大手ECサイトで勝負をする時に必要なのは資金力もしくは話題性のある爆発的ヒットが見込める商品じゃないと収益化をすることは難しいです。
しかも、ネットの知識がないと見栄えの良いショップを作ることもできないので、勝算のある商品は限られているでしょう。
つまり、商品を作ったらネットを利用して地道に情報発信をし続け「ファンを集める」ことが重要です。
その結果、あなたのビジネスとエンドユーザーが直接結ばれることでコスト面でもリスク面でも安定した販売経路が自分で作れるのです。
3.代金回収にはクレジットを利用する
小規模ビジネスの場合、作業工程を最小限にする必要があります。
なぜなら、労力には限界があるからです。
その中で大切なのが「料金の回収方法」です。
銀行振込や代引き支払いなど色々な支払い方法を選べるようにすることは重要ですが、支払い方法が多ければそれだけ管理する工程が増えます。
もしも一人もしくは少人数でビジネスをするのであれば支払い方法はクレジット一択でも良いかもしれません。
ネットショッピングが当たり前になっている時代なので多くの人がクレジットカードを所有しています。
簡単決済でスムーズにオンライン上で完結する方法が管理工程の省略にもつながります。
今では「square」や「PayPal」や「楽天ペイ」などがあるので手数料も安く売上管理も一緒にできるのでオススメです。
作業量が多くなることで誰かに頼むことが出る前に導入を考えたほうがいいかもしれませんね。
4.マーケティングやブランディングは自分でやる
商品を売る時に一番大変なことは「売出すまでの準備」です。
そして、その中心にあるのがマーケティングやブランディングです。
言葉だけ見るとプロの領域でしか成果を出せない気がしますが今はオンラインでこれらを学べる時代です。
実際にマーケティングやブランディングを外注するとビックリするような金額を提示されます。
それよりも少ない元手で自分で学習するほうがコストは低いのと自分のスキルになる2つのメリットにつながります。
まずは「学ぶ」ことが重要です。
それをせずに始めからマーケティングやブランディングを誰かに任せてしまうと「その人がいないと成立しないビジネス」になってしまいます。
これが一番注意するべき点で、依頼し続けないと売上が出ないビジネスがある意味、危険でもあります。
もちろん、専門家に外注することで成功する人もいます。
どちらの方法を選択するかは人それぞれですが、私はマーケティングやブランディングは自分で学んで自分で実行しています。
その理由は「自分でやることでPDCAサイクルが高速化できる」ということです。
しかも、学んだことがダイレクトにアウトプットにつながり、さらに自分の経験とスキルに変わるからです。
5.自分ができないことを他人にやらせない
私が以前のビジネスで失敗した原因は「自分のできないことを他人にやらせた」とこです。
お金を払えば代わりに働いてくれる。
自分ができないことは代わりにできる人を雇う。
この考えが間違いでした。
なぜなら、その任せていた人間が辞めた時点でビジネスが回らなくなったからです。
単純な話ですが、視野が狭い人はこういった落とし穴にハマることがあります。
私は特に愚かだったので、かなり痛い目に遭いました。
だから、「自分ができないことは他人にやらせない」ことにしています。
もちろん、大きな資本力がある場合は例外です。