理論武装ができる人はある意味頭の回転が早い人に多いのです。
しかし、人から嫌われる理論武装者か頼りにされる理論武装者かはその人によって違います。
今日は周りから頼られる理論武装者になるための3つのポイントをご紹介します。
正しい筋道だった話や考え方ができる人であれば、理論武装によって多くの課題をクリアできる最強のビジネスマンになることができます。
この記事では正しい理論武装者を「純白の理論武装者」誤った理論武装者を「漆黒の理論武装者」と呼びます。
1.マウンティング体質の理論武装は絶対にNG
自分では正しい理屈を正論で述べていると思っているのに、なぜか周りの人たちが心から賛同していない時があります。
それは正論を述べているようで、ただ単に自分が正しい話をしていることを認めさせようとしているだけなのです。
マウンティング体質の人の場合にこういった現象がおきます。
この漆黒の理論武装者は話の焦点が本題とズレているため周囲の人は「またかぁ」と心の中で呆れています。
周りの人が言葉にしないのは「議論をする(相手にする)ことが面倒なだけ」という理由です。
なぜなら、マウンティング体質の人は正論を話しているようで実は感覚感情で話しているからです。
たとえば、売上が伸びていない事業に対して、事前準備が足りなかったからだ!マーケティングが不十分だからだ!などと誰でもわかるようなことを上から目線で捲し立てる人がいます。
周りの人は心の中で「そんなことはわかっている。だから具体的にマーケティングのどの部分が不十分でこれからどうしたらいいかを知りたいんだ!」と思っているでしょう。
このようにマウンティング体質の人は「誰でもわかっていることをあたかも自分しか気がついていない」と思い込み得意げに話すのです。
こういった人は責任ややるべきポイントを見誤る人が多く、そしてそのことに気がつかない人です。
だから、マウンティング体質の人は自分の発言に対してもっと深く考えてから話をする必要があります。
それと、正論を上から目線で話しても相手には不快感しか与えません。
2.他利的な理論武装はプラスにはたらく
理論展開をするときに、相手に立場になって話すのが大切だと思います。
なぜなら、議論をするときに相手が気にすることは「この議論で私はどういう立場に立たされるのか?」ということを真っ先に考えるからです。
たとえば、ミスをした相手に開口一番であなたに責任がある!どうやって責任を取るのか?
と理屈で詰め寄るよっても相手は謝るか反論するかのどちらかしか選択肢はありません。
しかし、本当に見出さなければいけないことは「今後同じミスをしないようにするためにどうすればいいのか?」を明確にすることです。
よって、大切なことは相手を責めるのではなく、今からどうしなければいけないのかを相手のためになるように話し合わなければいけないということです。
こう言った話し方をするためには自己中心的な理論展開よりも相手の立場に立った話し合いが有効になります。
これが「純白の理論武装者」のやり方です。
3.役割を理解した理論武装が良い結果を生み出す
必要以上に他の人を論破することは健全な議論にはならないと思います。
この必要以上の論破とは自分の役割を超えて相手を理屈で黙らせる性質のある人に多く見受けられます。
なぜなら、「漆黒の理論武装者」は正しい結論を目的とした議論を求めているのではなく。
相手に降参させるための議論を目的としているからです。
反対に、自分の役割の範疇で議論ができる人は自分が直せるところや相手ができる改善方法を的確に指摘できます。
そして、その議論は有益になり、本質的な改善につながります。
つまり、お互いが自分のできることを発見して改善するという健全な議論が成り立つということです。
これが仕事のできる人とできない人の大きな違いになります。
4.まとめ
自分のためにだけなる理論武装と、相手と自分の両方に良い結果をもたらす理論武装の2つがあります。
前者の自分中心の理論武装は本来の議論の目的からかけ離れた着地をしてしまい、逆にお互いの立場を考えた議論は今後に役立つ結論を導き出します。
あくまで、議論は戦いではなく、これから良い方向に組織やビジネスを導くためにおこなうモノです。
こういった議論をするためには相手の立場に立った思考と客観的な視点を持つことが大切だと思います。
どんなに頭が良くても狭い視野で自分の正しさを証明するだけの議論をしていては時間の無駄でしかありません。
常に「純白の理論武装者」であることを心がけた方が良い結果につながるでしょう。