勤務年数も1年2年と経っていくと何故か仕事がうまくいかない時があることに気がつきます。
入社したばかりの時は、特にそんなことに気がつかなかったのにどうしてだろう?と悩む時期があります。
同僚との関係も特に問題はないし、上司もパワハラもモラハラもないのにいつもモヤモヤした気分で仕事をしている自分に気がつくのです。
実はこういったことは誰にでもあることで外部や環境に原因があるのではなく「自分自身に原因がある」ことが多いのです。
そしてその対処方法はいつでもどこでも実践できることなのです。それは「誠実に働くことの再認識」をすることです。
もしも前段のように環境などに問題はないのに、何故か仕事がうまくいかない人は「誠実に働く」ことを心がけるだけでこの問題は解消できます。
ではこの「誠実に働く」ためには何に気がつかないといけないかをご紹介します。
仕事がうまくいかない人は「慣れ」が原因
仕事がうまくいかない時は仕事に「慣れ」ている状態です。
どうしても勤務年数が長くなるに連れて毎日の仕事に慣れが生じてきます。
会社員であれば仕方がないことです。そもそも会社員のする仕事内容の殆どが「誰でもできる仕事」で構成されています。
そうでなければ企業としての組織運営に支障が出てしまうからです。
そのため、一生懸命仕事をしているつもりでもいつの間にか慣れがでてしまい「単純なミス」をしてしまうのです。
ここで多くの人が勘違いをしてしまうのは「仕事を覚えた」ということと「仕事に慣れてきた」ということを同一と考えてしまうことです。
仕事を覚えるというのは仕事自体に集中している状態のことであり、仕事に慣れたというのは仕事に対しての注意や意識が散漫になっている手前の状態です。
慣れているとちょっとしたことを見逃したりし始めます。
いつも通りなのに何故かミスを繰り返してしまう人は「仕事に慣れた」という自分の奢りの心を正すことで一瞬で正常な状態に戻すことができます。
仕事ばかりの生活を変化させる
真面目に働くということはとても素晴らしいことです。
しかし物事には限度というものがあります。
生活には強弱やオンオフが必要です。
仕事がどんなに楽しくても少なからずストレスは溜まっていきます。
そのストレスに気づかずに生活しているとその反動がいつか一気に押し寄せてきます。
そしてその反動は仕事のミスにつながります。
これは私生活のバランスがきちんと取れていないことが原因です。
日本人の多くは真面目なあまり「仕事以外の楽しみがない」「休日にしっかりと頭と心を休ませていない」「気分転換させる趣味がない」人がいます。
中には「楽しい時間を過ごすことよりももっと自分を高めたい」と考える人もいます。
そんな時はお酒を飲んで気分転換したりネットショッピングでストレスを発散させるよりももっと良い方法があります。
それは「仕事とは別分野の学習」をすることです。
仕事とは別の興味を示すことをやることで左脳と右脳をバランス良く使いストレスの健全化をすることで仕事自体にもメリハリができ上手に働くことができるようになります。
私は定期的にこういった仕事がうまくいかない時は「Udemy」で仕事とは全く別分野のことを学習します。
本業は配送などの運送業ですが休みの日はWebマーケティングやデザインソフトの使い方などを学習しています。
私の場合は仕事に慣れてしまい頭の中で「今の生活のまま時間を過ごして良いのだろうか?」という将来の不安から仕事がうまくいかなくなることがあります。
そんな時は目の前のことから少しの時間だけ視点を逸らすために学習をすることにしています。
手軽でお金をかけずに勉強することで自分の成長欲求も満たすことができます。
仕事ができる!という勘違い思考をやめる
仕事がうまくいかない時は共通して自分を過大評価していることがあります。
人為的なミスや取引先との「言った言わない」のトラブルが起きたときにはこう言ったことが原因です。
仕方がないことではありますがこう言ったトラブルの対処策は自分を過小評価するということで解消できます。
仕事を覚えることでそれに比例して無意識に「仕事へのプライド」を持つようになります。
そのプライドが慢心そして自分自身の過大評価につながります。
これは同僚からの指摘や上司からの叱責では直すことができません。
何故なら自分の固定観念からくることだからです。
なので自分でそのことに気づいて内面からそれを修正していかないといけないのです。
真面目で明るい人ほどこういう心理状況に陥りやすいことがあるので一度自分を過小評価して働いてみてください。
そうすれば一瞬でミスをしなくなります。
人の話を理解していない
仕事がうまくいかない人は他人の話を聞いているようで全く理解していません。
上司から指示を受けた時は分かったように思えますが、いざ実行しようと思うと「あれ?何だったかなぁ」という状態になります。
基本的に人の話を聞いていないのが原因です。
それを直すためには、「メモ魔」になることをおすすめします。
極端な話、何でもメモするくらいで良いと思います。
作業効率が一見下がるように思えるかもしれませんが実はその分ミスを減らすことができます。
自分の行動範囲内にメモや裏紙をすぐに手の届くところに配置しておきましょう。
この習慣を身につけることで死ずれ紙に書いて覚えていたことが頭の中でメモ用紙に書いたことのように整理することができるようになります。
何でも引き受けてしまう
優しい人や仕事にやる気を持って取り組んでいる人の多くは自分のキャパ(容量)を見誤ることがあります。
その結果、仕事を引き受けすぎてしまうことで注意散漫になりミスをします。
前向きな姿勢が逆に不幸を招くのです。
そんな時は1日のこなす仕事の量や質を見直すと良いでしょう。
人が1日で発揮できるパフォーマンスはそれほど大差はありません。
無理に仕事を引き受けたり、できるという思い込みで抱え込んでしまうとミスをして怒られるだけではなく周りの同僚にも迷惑をかけることになってしまいます。
仕事をする時はマンパワーではなく、いつも余力を残した状態でないと思わぬトラブルを起こしてしまいます。
発注ミスや納期の間違い、納品ミス、少し気を回せば気がつくようなことにも気がつかない状態ではミスをするなということ自体無理な話です。
だから何でも仕事を引き受けるのではなく仕事の進み具合を見ながら「できるできないを判断する」ことが大切です。
まとめ
これらの仕事がうまくいかないという現象は外部からの影響よりも自分自身の仕事への向き合い方が原因になることがしばしばあります。
そしてその多くの解決策の中で一番即効性があり、自己解決できる方法が「誠実に働く再認識をする」ということです。
お客さんにも同僚にも上司にも自分にも誠実に接することで仕事を上手にこなしていきましょう。