「なぜビジネスを始めようと思ったの?」
私が初めて起業した時に取引先の人に言われた言葉です。
その時の私は「お金が欲しいからです。」の一言で返答をしました。
私がこの言葉を選んだ理由は心からお金が欲しいと思っていたからです。
それ以上でもそれ以下でもありませんでした。
しかし。10年経った今になって、この言葉が私の初めてのビジネスの失敗の原因だったことに気がつきました。
私はその時、「絶対になってはいけないビジネスマンになっていた」のです。
今日は私の過去の経験をもとにビジネスを頑張る過程で絶対になってはいけないビジネスマンとは何か?ということをご紹介します。
1.他人の時間を奪う人
他人の時間を奪うという行為はビジネスマンとして自己中心的な思考や相手の立場に立って物事を考えられない人の象徴的行動です。
なぜなら、自分がされて嫌なことを自分都合で相手に対して無意識にやってしまうからです。
たとえば、メールやLINEで済むようなことをわざわざ電話をしたり、プレゼン資料などを集中してい作っている相手に、その人とは関係のないことを教えてもらおうと声をかけたりすることです。
確かに、あなたが解決したいことや早く返事をもらいたい時もあるでしょう。
でもそれは、あなたの都合で「相手の都合ではない」のです。
それが結果として「相手の時間を奪う行為」になるのです。
つまり、まず優先すべきことは「相手の時間を奪わないこと」噛み砕けば自分がわからないことがあったらネットで調べたり、本を読んだりして自己解決する努力を一番始めにすることが大切です。
あまり他人の時間を奪いすぎると、信頼低下や低評価の代償を払うことになります。
2.ウソや誤魔化のある人
三流のビジネスマンは嘘をついたり責任転嫁をしたりします。
なぜなら、自分をよく見せようとするからです。
しかし、それは他人から見たら嘘をついていることはすぐに見破られます。
気がつかないのは自分だけなのです。
納期が間に合わない、納品した商品のクオリティが低いことを誤魔化す行為や嘘でその場を切り抜けようとすればするほど信頼を失います。
たとえば、支払期日を過ぎてもお金が払えない状況になったとします。
普通はその原因を正直に話して期日を延ばしてもらったりするのですが、悪いビジネスマンは電話に出なかったり、支払見込みのないのにその場しのぎの嘘で逃げようとします。
これって高確率で見抜かれています。
相手は、こんな人とはビジネスをしたくないと考え、頃合いを見て関係性を断とうとするでしょう。
でもこれは、当然のことです。
嘘をつく人とビジネスはできないと誰もが思うのは健全な考えだからです。
だから、嘘をついたり、誤魔化しのある人はビジネスに向いていないのです。
3.役職の意味の勘違いはかなりヤバい
ある程度の従業員を抱える会社には必ずと言っていいほど「役職=偉い」と思い込んでいる人がいます。
なぜなら、多くの人が「役職=偉い」と思い込んでいるからです。
こんな調子で自分を偉い人だと思っている人はビジネスを失敗するでしょう。
たとえば、「役職=偉い」と思っている人は「横柄」「横暴」「パフォーマンスが低い」といったデメリットしか持ち合わせていないからです。
部下に仕事を押し付け、誰かが失敗すると上から目線で叱責して、問題が起きれば部下に責任転嫁するような人です。
とはいえ、正解は何なの?と思うかもしれません。
正解は「役職とは役割」なだけなのです。
その役割が重要なほど役職が高く、報酬も比例しているというだけなのです。
だから、役職者は偉いという考えは間違った解釈なのです。
しかし、こういった間違いに気づかない人ってたくさんいますよね。
こんな人にならないように気をつけましょうね。
4.他者を過小評価すると足元をすくわれる
ライバルや競合を過小評価する人はすぐに足元をすくわれます。
ライバルチェックをしないビジネスは失敗します。
なぜなら、あなたの周りの人たちは基本的にあなたよりも努力をしてチカラをつけています。
他者を過小評価する人はそのことに気がつかずにあぐらをかいてしまうのです。
たとえるなら、ウサギと亀の「ウサギ」ということです。
最終的には周囲に追い抜かれビジネスを破綻させるタイプです。
こんなことにならないためには常に周囲にアンテナを張り、自己努力をやめないことです。
5.他人を利用する目的で近づくダメ人間
自分のビジネスがうまくいかなくなるとズルイ人は誰か利用できる人はいないか?と探し始めます。
お金持ちの御曹司や金融機関からお金を借りたばかりの若手起業家、既にビジネスを安全圏まで成長させた人など、お金を持っている人から搾取しようと考えます。
なぜこんな間違った思考になるのか?
それは「ラクをしたいから」なのです。
確かにお金持ちからお金をもらったり、うまく利用できれば自分の労力を使わずに生きることができます。
しかし、その考え方ではビジネスの世界では生き残れません。
私の知っている人に、起業したての若い社長を狙っている人がいました。
その人は起業したばかりで顧客の少ないタイミングを見計らって安く自分の仕事をさせようと企む人でした。
もちろん若手社長は安くても売上が欲しいからその話に乗ります。
でも、数年経った後になって利用されたことに気がつきます。
そして、その人から離れていきます。
結果としてそのズルイ人は今でも自分のビジネスを成功させることができずにいまだに若手起業家を利用しながら生きています。
この考え方はビジネスを成長させるという目線から大きくかけ離れており、利用できる相手を探し続けるといった無意味なことに時間を費やしているだけなのです。
自分で努力をしていればこんなことにならないのに・・・と思いながら私もその人と縁を切りました。