40年間の人生の中であなたはどれほどの挫折を経験しましたか?
幼稚園から大学卒業までの中で挫折を味わうことなく、社会人になってもそれ程大きな問題を抱えることなく過ごしてきた人が中年になった時に初めて挫折をしたらどうなるでしょう?
正直な話かなり精神的に追い込まれると思います。
でも、家庭もあり、住宅ローンや子供の教育費などでお金が必要な状況で、いつまでも落ち込んでいられないのが現実です。
今日は八方塞がりの中年男性に向けて「挫折の捉え方」と「乗り越え方」について記事をまとめました。
筆者である私も来年で40歳になり立派な中年になります。
これまでの3度の挫折経験をもとに心を込めて記事を書きます。
1.成長の過程に起きる出来事が挫折
挫折とは今まで頑張ってきたことが思いもよらない悪い結果として現実を突きつけられた時に感じる現象です。
何年も身を粉にして勤めた会社から「クビ」を宣告されたり、信用していた人が裏切ったり自分の今までの行動と将来を否定される出来事です。
しかし、挫折とは「これからの人生を成功に導くための通過点で起こるイベント」なのです。
何事も、一度足を止めて今までの行動を見直さなければいけないポイントというものがあります。
それがある種の挫折というタイミングなのです。
これは慰めではなく、事実として必要な作業なのです。
実際の私も初めての挫折は信用していた人からの金銭的な裏切りでした。
共同起業で立ち上げた会社の経費を知らない間に使い込まれ逃げられたことがあります。
その時の負債は800万円でした。
住宅ローンも2000万円、車のローンも100万円以上ある中で仕事も失うとさすがに挫折感を感じます。
でも、今では住宅ローンや車のローンもなく金銭的に不安がない状況までに戻ることができました。
なぜなら、挫折は必要であり、時間が問題の大半を解決することに気がついたからです。
もちろん、以前に比べ努力は人一倍しました。
しかし、根本的な考え方は「挫折は一時的なもので永続的に維持されない」という概念に気持ちを置き換えられたからです。
つまり、挫折をしたならば何歳であれそこから立ち上がることは可能ということです。
生きている限り「成長努力を続ければ何歳になっても挫折から立ち直ることは可能」なのです。
2.やり方を間違えると挫折する
挫折した時の大きな問題は物質的なものではなく精神的な問題の方が大きいです。
努力が報われなかったり、期待ほどの成果を得られなかったりすると挫折と捉えてしまいます。
しかし、この挫折には周囲の問題よりも自分自身の問題の方が大きく影響しているのです。
たとえば、休みの日も返上してせっせと働き昇進することを目標にしていたのに後輩の方が早く出世をしてしまった。
家族との時間よりも仕事を優先したのになんで?
これは、評価をされないのは後輩や会社のせいではありません。
根本的にあなた自身の働き方が悪かったのです。
過度な時間を費やして仕事をしても、それは「時間の使い方が悪い」「効率的な働き方ができない」という評価になってしまいます。
昔なら、「残業美徳の精神」で評価されたかもしれませんが、今の時代にはそぐわない価値観です。
ということはあなたが今までやってきた努力は「誰でもできる努力に時間を費やしていただけ」という結論になります。
もしかしたら、先に昇進した後輩は時間内に効率よく成果の出る働き方を常に意識しながら働いてきたかもしれません。
労力と発想を並行した働き方ができる人が評価させるのは当然なことです。
だから、やり方を間違えると挫折するんです。
そして、この挫折から学ぶことであなたは立ち直れます。
決して、会社や後輩に不満を感じてはいけません。
責めるべきはできる努力しかしなかった自分です。
挫折をした時に自分を責めることはやめた方がいいという人もいますが、私はこの挫折を味わった時はトコトン自分を責めました。
なぜなら、この挫折から何かを得たかったからです。
考えることをやめれば挫折からは解放されますが、立ち直ることできません。
挫折から学び、パワーアップをするのであれば自分を責め、考え方を正し、行動に移すことが大切だと思います。
3.挫折をしないためには小さな失敗を繰り返すこと
中年になれば、失敗することや何かに挑戦することを怖く感じることがあります。
失敗したら恥ずかしい、年下の連中に笑われるのが嫌、できない自分を受け入れられない。
でも、いずれあなたは失敗します。
誰でもいつかは失敗するタイミングがあります。
その失敗の大小を決めるのが普段の行動です。
常にチャレンジしれ新しいスキルやできることの幅を増やそうとする人は毎日小さな失敗をします。
しかし、普段何もしない人であればいざとなった時にとても大きな失敗をします。
この違いは失敗に対しての免疫があるかないかです。
小さな失敗を繰り返している人は、失敗した後にどういうことをしたら前に進めるのかを常に体験しています。
普段何もしない人は失敗が怖いために挑戦をしないことで失敗恐怖に対する免疫がありません。
だから失敗をしたと同時に挫折を感じるのです。
もしも、挫折することに抵抗があるのであれば、普段から小さな失敗を繰り返しておくことです。
失敗と挫折はイコールではありません。
イコールに結びつくかつかないかは失敗免疫の有無で決まります。
4.他人の目を気にしないと挫折しない
人には承認欲求というモノがあります。
これは他人の目を気にしながら生きていると陥る人生の罠です。
100%気にしない人はいませんが、その比重を少し減らしてみましょう。
減らすことでどうなるのか?
答えは自分が本来の目指すべき方向に人生の舵を切れるようになります。
もしその舵が間違っていたとしても、修正する方向を瞬時に見つけられるようになります。
もしこれが他人の目を意識して生きていたら挫折感に襲われて立ち直るまでに時間がかかります。
なぜなら、他人の目が気になるからです。
自分の行動に自信が持てなくなるからです。
そうならないためには他人の目より自分の意思を大きく捉えることです。
失敗は誰でもします。
挫折もします。
問題はどれくらいの短時間で方向修正できるか?ということです。
そのためには他人の目を気にしない行動をすることが一番です。
5.挫折をした時に最短で立ち直るには?
結論からいうと、「学ぶ」ことです。
お金がなくて恥ずかしい思いをしている。
将来につながる生き方をしてこなかった。
同僚に先を越された。
これらはどんな人にでも訪れることです。
しかし、原因はあなたが周囲よりも劣っていることで起きる現象です。
であれば、自分の取り柄を身につけると挫折から早く立ち直れます。
なぜなら、挫折感と劣等感は比例しており、自分が周囲に取り残されたと感じた時に挫折するからです。
でも、もしもあなたが誰にも負けないスキルや特技を持っていたならば、その劣等感を感じることはなくなります。
あなたの得意分野で圧倒的なスキルを持ってれば問題ないことなのです。
何でもかんでも他人よりも優れていなければ気が済まない性格であれば直した方がいいでしょう。
多くを求めるよりも不動のポジションを確立させた方が効率的です。
それに何かを学んでいるときは挫折感はどっかに行ってしまい、気がついた時には挫折したこと自体忘れてしまっているかもしれません。
どんな状況であれ学ぶ姿勢さえ失わなければどんな状況でも挫折から抜け出すことは容易です。