中小企業で会社員として働き、毎月振り込まれる給料では安心した生活ができない人が大勢います。
具体的には子供の大学資金の蓄えができない、子供を作り養うことができない。
そういう人が増えていることを肌で感じている人は「副業」や「複業(パラレルワーク)」という選択肢を考えるでしょう。
しかし、現実的に考えて副業も立派なビジネスの一つです。
今までビジネスをやったことがない人がはじめから満足できるくらいの成果を出せるとは限りません。
だから、やるべきステップをキチンと踏んで、副業で収入に安心できるくらいのお金を稼げるようになりましょう。
今日は、そのための順序をご紹介します。
1.何を基準に副業を決めるか?
副業を始めるときに注意することは「今の生活サイクルの中で無理のない副業を選ぶこと」だと思います。
体力系の仕事をしている人がさらに副業で体力を使う仕事をすれば体の負担が大きすぎて続けることはできません。
たとえば、日中に運送業や作業員として働いている人が夜間の清掃業などの体力系副業をやるれば体を壊します。
さらに時間の制約のある仕事であれば尚更オススメできません。
同じように時間が不規則な仕事をしている人が決まった時間にやる作業系の副業をすることも無理があります。
とはいえ、そんなことを言ったら何もできない!
と思うかもしれませんが、実は他にも副業としてお金を稼ぐ方法があります。
それは「パソコンを使った在宅系の副業」です。
年齢の高い人であれば「在宅=内職」というイメージであまり稼げないと思うかもしれませんがそんなことないです。
しかし、パソコンを使えない人は副業を始める前にやることがあります。
それは「スキルを身につける」ということです。
2.スキルを身につけるための学習をする
まず、誰でもできることをやっても稼げません。
ネットで「副業」と検索すれば「アンケートに答えてお金を稼ぐ」とか「ポイントサイトで月に10万円稼ぐ」などの記事を見かけますが、きっと望んでいる金額は稼げないと思います。
私も実際にやってみましたが作業量の割に稼げる額が低すぎて一週間も続きませんでした。
単純に「誰でもできることで稼げるならみんなやってる」稼げないから常に働く人を募集をしているということなんです。
なので結論としては「誰でもできないことを副業にする」ことが重要なのです。
誰でもできないこととはある一定以上のスキルが必要な仕事のことです。
私がオススメするのは4つあります。
(1)動画編集
動画編集はこれから伸びる副業の一つと言われています。
しかし、それほど高いスキルを求められる仕事ではないと思います。
音楽を挿入して、カット割りをして必要であれば効果音とテロップを入れるといった作業が基本です。
もちろん、動画のジャンルによってはアニメーションやトランジッションなどの編集も必要かもしれませんが、そこまでできないくても稼ぐことはできます。
では、動画編集のスキルを身につけるためにはどうしたらいいのかというと、オンライン学習の「Udemy」(ユーデミー)を利用しましょう。
実際に私はUdemyで動画編集のスキルを身につけました。
集中して一気にやれば一週間程度で編集できるようになります。
学ぶソフトは「Adobe プレミアプロ 」と「Adobe アフターエフェクツ」の2種類です。
オススメは「OMOKAGE TV」さんという人が出している教材です。いくつかコースを受講しましたが、この人の授業が一番わかりやすかったです。
またUdemyは一つ一つの授業が数分で終わるので通勤時間や休み時間にサクッと勉強することもできます。
もちろんスマホで見ることもできるのでとても便利です。
(2)デザイン
次にデザインですが、デザインといってもいろんな種類があります。
チラシのデザインや会議資料のデザイン、パッケージやブランドロゴもあります。
その中でオススメなのはブランドロゴデザインです。
そして、デザインソフトを覚えるのにもUdemyは活躍します。
覚えるソフトは「Adobe イラストレーター」と「Adobe フォトショップ」です。
オススメのコースは「村守 康」さんか「NEST online」がわかりやすかったです。
一通りコースを修了したら仕事を受注しましょう。
仕事はネット上で見つけられます。
私のオススメは「クラウドワークス」でコンペ形式のデザイン募集に応募するのが初心者にはちょうどいいと思います。
平均して制約単価が1万円以上の案件が多いことと、やればやるほどデザイン制作のスキルが身につくからです。
もちろん慣れてきたら、それまでの実績を元に企業に直接アプローチをしてもいいと思います。
(3)ホームページ制作
最後にホームページ制作の仕事です。
この仕事は3つの仕事の中で一番簡単な副業です。
Youtubeでワードプレスの仕組みを学び、有料のテンプレートを購入して、サーバーとドメインの契約をすれば、お金を稼ぐことはできます。
副業を始める前の準備は2つ
1.モデルとなるサンプルサイトをいくつか作ること
2.初心者は低価格の金額設定で小規模事業主をねらう
クラウドワークスなどの全国的なプラットフォームには高額案件もありますが、もし受注できたとしても初心者ではクライアントの希望するサイトを作ることができません。
なので、生活圏内の狭いエリアを商圏にしてSNSを使ってダイレクトメールで営業をかけましょう。
私は始めたばかりの時は年間契約で15万円で金額提示していました。
15万円と聞くと高いイメージを持つ人がいますが、業界的には破格の値段です。
もし、15万円で高いと言われるなら、そのお客さんは縁がなかったと思いましょう。
なぜなら、値段を値切る人は価格以上のクオリティを求めてくる人が多いからです。
気分良く丁寧に仕事をして収入を得たいのであれば、お客さんの見極めも大切です。
あとは、実績がないからといって「無料」でやることは絶対にやめた方がいいです。
お金を稼ぐためにスキルを身につけたのにタダで働いたら本末転倒です。
中には友達だからといって破格の値段で請け負う人もいますが、それもやめた方がいいです。
最後に、この営業方法をやる人は地方に住んでいる人が有効です。
都内よりも地方の方がネットの認識が甘く、いまだにホームページを持っていないお店もあるので市場としては地方の方が大きいです。
(4)マーケティングスキル
マーケティングスキルとは商品を販売する過程でまず最初に必要になるスキルです。
どんなに良い商品を持っていても知らせることができなければ「宝の持ち腐れ」
広告費をかけて商品の宣伝をしても市場にニーズがなければ売れません。
それを解決できる能力がマーケティングスキルなのです。
たとえば、糖尿病に効果のある「お茶」を生産している会社があったとします。
その会社は売上が伸びずに悩んでいたとしましょう。
商品自体はすごく価値があるのに売れない。
そこでマーケティングスキルを活かせるとしたらどうでしょう。
ペルソナ(仮定の顧客)、パッケージデザイン、広告媒体、ネットの購入ページの操作性、競合他社との優位性などたくさんの分析項目から導き出した販売方法を提案することで収入に変えることができるようになります。
もちろんそのスキルはあなた自身が商品を作る時にも役立ちます。
マーケティングに特化した教材の販売や自社製品の販売にも使えるスキルです。
お金を稼ぐためには「売る」ことができなければ何も始まりません。
だからマーケティングスキルは需要があります。
この4つのスキルどれかを身につければ副業は成立すると思います。
3.副業は小さく始めて大きく育てるのが鉄則
仕事を受注して月に3万円の副収入が入ったとしましょう。
そのお金をあなたはどう使いますか?
貯金?旅行?大切な人へのプレゼント?
個人的にはこのようなお金の使い方はNGだと思います。
せっかく稼いだ3万円を消費してしまったら、副業での収入を今以上に膨らませることはできません。
これではどんなに働いても生活は楽にならず、今以上に働き続けなければいけなくなります。
私の愛読書である「金持ち父さん貧乏父さん」に出てくる金持ち父さんは「ラットレース」から早く抜け出せ。といっています。
収入が上がっても、それ以上の支払いを多くの人が払っていて、それを死ぬまで続けることは間違いであるとも書いてありました。
では、稼いだお金をどう使えばいいのかというと、始めは「設備投資」「新たなスキルの学習費用」に投資しましょう。
今、使っているパソコンよりもハイスペックにすることで作業効率は上がります。
その結果、多くの案件を処理できるようになったり、無駄な作業ストレスを軽減させられます。
もしくは、お客さんのさらなる要望に応えられるようにスキルの幅を広げる学習費用に使いましょう。
このように最初の収入は自分の成長費用に費やすことが大切だと思います。
これを何度か繰り返すことで、副業に適した環境とスキルが身につきます。
初期費用にお金を使えない人は、少しずつ稼いだお金を投資にまわして、段階的に自分を成長させるのがベストだと思います。
この方法を取ることで成長に比例して報酬単価を引き上げることもできます。
私は、ホームページ作成を始めたときは年間契約で12万円の報酬を得ていました。
しかし、最終的にはその5倍の金額で契約をしてもらうことができました。
スキルと報酬は必ずしも比例しないと考えている人もいますが、それはやり方の違いです。
自分の能力を過小評価するのではなく、過小評価ができないくらいにスキルの幅を広げることで報酬額は上げることができます。
目先のお金に欲を出すのではなく、未来の安定した生活にために最初は「自己投資」をオススメします。
4.「収入の半自動化」が最初のゴール
会社員として働きながら副業をするということは体力的にも精神的にも大変です。
今のやり方で数十年働き続けることを想像してみてください。
結構ハードだと思いませんか?
そうならないためには収入の段階的な半自動化をすることが大切です。
お金を労力ではなく知恵で稼ぐ方法を身につけることで「自己実現」の階層まで一気にステップアップすることをオススメします。
(1)チームで仕事をする
ある程度の規模まで副業を育てられたらチームを作りましょう。
ゲーム風にいえばパーティーを組むということです。
それぞれの得意な分野を分業で単価の高い案件を受注したりもできますが、案件自体をチームの誰かにやってもらい自分は確認するだけの状態にするのです。
こうすることでお金が半自動的に入ってくる仕組みを作りましょう。
完全な自動化にしないのは、他人に頼りすぎることで問題があったときの責任だけを負うことを避けるためです。
納品は必ず自分が最終確認するのが重要です。
(2)副業を成功させた経験を商品にしてオンラインで販売する
これまでやってきた努力をお金に変えることもできます。
最近ではnoteやBrainといった知識やノウハウの販売プラットフォームがあります。
それらを利用してあなたのこれまでの経験やスキルを諸品として販売するのも一つの方法です。
プラットフォームはあなたが寝ている時間も稼働して商品を販売してくれます。
しかも、原価はゼロ!今までの努力がお金に換わると気持ちも楽になりますよ。
(3)利益が出たらそのまま投資にまわす
「不労所得」という言葉は多く人が知っていると思います。
しかし、その不労所得を手に入れるためにはそれなりのまとまったお金が必要です。
そのまとまったお金は会社からもらう給与ではきっと賄えないでしょう。
マイホームを持っていたり、車のローンがあるうちは支払いに追われて金銭的な余裕を持つことは難しいはずです。
なので、副業で稼いだお金を「消費」するのではなく「投資」にまわすことをオススメします。
投資とはお金を働かせてお金を稼ぐ方法です。
つまり、不動産・先物・株式・FXなどの「レバレッジ」の効くお金の使い方をすることで「不労所得」を手に入れられます。
でも、不動産を買ったからといって誰でも儲けられるわけではありません。
しっかりとしたお金の教養を身につけてからではないと、せっかく稼いがお金を失ってしまいます。
個人的には投資を始める前に「お金の学校」で専門的な教養を身につけてから投資の世界にジャンプした方が安全だと思います。
私のいうお金の学校とは東京・大阪・ニューヨークで展開する「ファイナンシャルアカデミー」です。
ここではお金に関する基礎知識から専門的な投資のやり方など多岐に渡る教育を受けることができます。
よくあるセミナービジネス(セミナーと称して商品販売をする)ではありません。
お金に対しての本質的な価値観から学べる日本で唯一の大人の学び舎だと思います。
副業でお金を稼げるようになったら、次はその収入を自動化させるステップに移行しましょう。
そのためには「投資」の世界に踏み込む必要があります。
これらの方法は収入の半自動化のごく一部です。
他にも様々な方法があります。
5.副業は努力次第で誰でもできる
これまでの記事を読んでも「それでも自分には副業は無理だ」と思うかもしれません。
確かにその通りです!
最終的には各個人の行動力がなければ何も始まりません。
やるかやらないかの選択権はその人それぞれにあります。
休日はNetflixでのんびり過ごしたい。
趣味の釣りでストレスを発散したい。
子供との時間を大切にしたい。
やりたいことはたくさんあるはずです。
それは否定しません。
しかし、今の収入に満足していないのであれば副業をするということに意識をフォーカスするのもいいと私は思います。
なぜなら、お金は人生を豊かにするほぼ全ての事柄に密接に関係しているからです。
お金以外の大切なモノがある人にとって、この言葉は価値観そのものを否定するかもしれません。
しかし、これは事実なのです。
環境や現時点での能力で諦めるのか、テレビやスマホゲームをやる時間を犠牲にして努力をして今の自分を変えるのかはあなた次第だと思います。