ビジネスで成功を収めたとしても必ずしも幸せになれるとは限りません。
何億円もの資産を保有しながら心が満たされないこともあります。
逆にお金があることで不幸になってしまった人もいるくらいですので心とお金の因果関係には人一倍注意を払わないといけないのかもしれません。
今日はビジネスが成功したとしても不幸になってしまうマインドをいくつかご紹介したいと思います。
1.向上精神の欠如
ある程度ビジネスが軌道に乗るとお金も安定して稼げるようになります。
今まで売上や経費などの経済的な現実に追い込まれながら頑張り続けた結果でしょう。
しかし、このタイミングで緊張の糸が切れてしまう人もいます。
その結果、「現状維持が目標・目的」になってしまい、ビジネスの成長を止めてしまうことがあります。
今までの月給が20万円だったのに、ビジネスが軌道に載った途端その倍になったら、心は緩みますよね。
そして、今まで手にしたことのない金額を見ることで、この収入が一生続くような錯覚にも陥ります。
でも、このマインドが不幸への第一歩になるのです。
安心や安定をビジネスの成長段階で求めてしまうと「今よりも良くなろう」という向上心に悪影響が起きます。
今までの習慣が崩れ、朝も遅く起きるようになり、ビジネスの数字に対しての意識も低くなります。
そうなることで緩やかにビジネスは崩れ始め、一度上げた生活水準を下げることができないまま負のループに突入します。
実はこのパターンは意外にも多くあり、このマインドの変化でビジネスそのものを失敗させてしまう人もいます。
注意点は、どんなにビジネスが良い波に乗ったとしても向上心を忘れてはいけないということです。
2.過去の栄光をいつまでも引きずる
過去の一度でも成功することを味わった人は、その一時的な成功を長い時間引きずります。
これは「過去の栄光にすがる」というあまり意味のない妄想です。
よく、「昔は〜だった」などと過去の功績を自慢する人がいますが、結構イタいかもしれません。
なぜなら、過去に何をしたのか?というよりも、遥かに重要なのは「今がどういった状態なのか?」です。
現在進行形の事象が現実で一番重要なのです。
このマインドにズレがある人は要注意です。
きっと過去の成功時よりも低い水準で今を生きているかもしれません。
なぜなら、成功し続けている人は過去の栄光よりも今が重要だと知っているからです。
3.矛先のズレた自信家
特筆すべき功績もなく、「自分はできる人間だ!」と思い込んでいる人がいますが、自分では気がつかない人がほとんどです。
なぜなら、周囲の人たちはこの人は大したことは出来な人と認識されているので、わざわざそれを気づかせるようなアドバイスはしません。
無駄なトラブルは避けるのは当たり前のことだからです。
そしてこの矛先の逸れた自信家は、その事実に向き合うことは余程な出来事がない限りありません。
これを回避するためには「自分を俯瞰(ふかん)で見る習慣」が必要です。
私も、成果を出してもいないのに自信家になる場面があります。
そんな時はギャロップ社のストレングスファインダーなどを利用して自己分析をするようにしています。
客観的な自己分析をすることで自分が周りからどんな風に見られているのかを知ることで正しい方向に軌道修正できるからです。
とはいえ、自信を持つことも大切!と思う人もいるでしょう。
確かに自信を持つことは大切です。
でも、過剰な自信は破滅の原因になります。
そうならないように、自分を俯瞰で見る習慣は必要だと思います。
4.我欲(がよく)を優先させる
誰でも欲はあります。
しかし、その欲は叶えれば叶えるほど大きくなることを多くの人は知りません。
海外旅行で豪華なホテルに泊まれば、さらにグレードの高い部屋に泊まりたくなる。
くこさんの高級車を買えば、次にベンツやランボルギーニが欲しくなる。
中にはその欲を原動力としてビジネスに精を出す人もいますが、その状態では長続きはしないでしょう。
我欲を優先させると失うものがあります。
それは謙虚さと慎重さです。
向かってはいけない方向にビジネスの舵を切ったり、考えないといけないことに向き合うことを疎かにしてしまいます。
これは「欲」つまりお金のためにビジネスを動かしているからです。
ビジネスのゴールとはお金を稼ぐためではありません。
お金を稼ぐのはビジネスでは最低条件なのです。
人生をより豊かにするためにビジネスを成長させるという健全思考を持つことが大切だと思います。
5.「断る」という選択肢がない
ビジネスを持っている人のところには、たくさんの儲け話や人が集まってきます。
中にはあなたの資産を狙ってロクでもない提案をする人もいます。
そんな時に断るという選択肢を持っていなければ、あなたは多くの資産を他人に吸い取られるでしょう。
ビジネスを始めたばかりのときは社長という肩書や経営者のグループに入ることでステータス感を持つかもしれません。
しかし、そのステータス感を利用してお金を狙う人もいます。
そういった人は口が達者で上手にあなたからお金や資産を引き出そうとします。
ハッキリと断るということができなければ、あなたは資産や今まで築いてきたものを壊され不幸になります。
そうならないためには「嫌われる勇気」を持ってハッキリと不必要なことはNOと答えましょう。